キミだけはずっと傍にいて。

「ん〜。分かった。先生には俺から話をしておくね。」


柳川くんは若干納得していないようだったけど、最終的には首を縦に振ってくれた。


「み、南くん…さっきはありがとねっ。」


わたしは、自分の席に座りながら声をかけた。


「…別に。あんたのためじゃない。」


「そうだとしても、ありがとう。すごく助かった。」


「……あっそ。だったらもう静かにしてくれない?」


南くんはそれだけ言ってそっぽを向いてしまった。


やっぱり、南くんって掴みにくい人だけど、根は優しいって言ってた柳川くんのいうことは正しい気がする。


言葉はすごくツンツンしてるけど、悪い印象は全く受けない。
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