キミだけはずっと傍にいて。
「汐音ってほんと面食いだよね…」
美優ちゃんが呆れた顔をしている。
「えー、そんなことないよ〜。はっきり言って柳川くんたちは憧れみたいな感じだからっ。目の保養は大事だよ〜。」
プクッと頬を膨らませながら、わたしの隣の南くんをチラッと見た汐音ちゃん。
でも、当の南くんは完全スルーで、なんというか話しかけるなオーラが漂っている。
それを察してか他の女子も遠巻きで見るだけで、あまり近づこうとはしないみたい。
何はともあれ女の子の友達が出来て良かった。
美桜ちゃんみたいに、美優ちゃんと汐音ちゃんともなんでも言い合える友達になれたらいいな。
まだ転校初日で戸惑うことも多いけど、とりあえず女の子の友達ができたことにホッとしていた。
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