キミだけはずっと傍にいて。
「そう言う二人は南くんたちとお昼食べたいとか思わないの…?」
「うーん、わたしは別にそういうのはいいかな。あの三人のことはカッコいいとは思うけど、それ以上でもそれ以下でもないし。」
「わたしも遠くから眺められればそれで満足!」
な、なるほど…
「それよりゆうな!一緒に食堂にお昼食べに行こ!」
汐音ちゃんの可愛い笑顔にうんと言ってしまいそうになるけど、もし食堂に行ったら特別寮の人たちに会ってしまう可能性は否めない。
柳川くんたちなら同じクラスだから話しかけられても不自然ではないけど、もし蓮夜先輩や竜司先輩に会ってしまったら……
そこまで考えて、わたしは思いっきり頭を振った。
「ごめんね、わたし、あの…ちょっと先生に用事があって…」
ほんとにごめんね、と顔の前で手を合わせる。