キミだけはずっと傍にいて。
だからこそ、必要以上に関わらないと決めたはずだった。
それなのに……
「南くん、これからよろしくねっ。」
「南くんは何の食べ物が好きなの?」
「そうだとしても、ありがとう。助かった。」
「はい、わたしは南くんのこと好きですよ。」
僕がどんなに冷たく返してもいつも笑顔で、簡単に僕との壁を壊してこようとする。
でも他の女と違って、不思議なことにそれほど鬱陶しいとも、嫌だとも感じない。
昨日の第一印象は良くなかったはずなのに…
さらには……
「……わたしね、一番最初に南くんを見た時、すごく綺麗だと思ったの。なんというかその佇まいが。誰かに対して初めてそんなこと思った。南くんは特に女の子たちからすごく人気だよね。でも…わたし、南くんと友達になりたい。仲良くなりたい。少しツンツンしてるけど、本当はすごく優しい南くんが好きなの。……ダメ、かな?」
なんて言ってくる始末。