キミだけはずっと傍にいて。

…ほんと、変わってる。


このゼリーはほとんど味がないし、普通の人だったらまず美味しくないと言うだろう。


だけど、そんな人より少しずれてて、裏表なく真っすぐに素直な気持ちを伝えてくれるゆうなだから。


きっと、一緒にいて心地いいと思うんだろう。


「…冬舞くん、どうかしたの?何か考えごと?」


返事をしない僕を心配そうに覗き込んでくる。


「…うん、ゆうなのこと考えてた。」


すると、僕の言葉に目をパチパチさせてキョトンとしているゆうな。


「…へ?わたしのことを……?」


クスッ

やっぱり面白い。


ほんとゆうなといると飽きなくて、無意識にもっと一緒にいたいと思ってしまう。
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