キミだけはずっと傍にいて。
♯ 第4話
「ゆうなは僕だけ見てればいーの。」
*ゆうなside*
冬舞くんと友達になってから数日。
わたしは毎日裏庭にいる冬舞くんに会いに行っていた。
冬舞くんには食堂でご飯食べないのって聞かれたんだけど、食堂でご飯食べるよりも冬舞くんといたいって言ったら、呆れた顔をされた。
でも、しょうがないじゃん。
冬舞くんと一緒にいると、すごく心地がいいし、ずっと一緒にいたいって思う。
だから、美優ちゃんと汐音ちゃんの誘いを断ってまで、毎日冬舞くんに会いに行っているわけで。
「ゆうな〜、今日こそは一緒に食堂行こ!ゆうなに拒否権ないんだからっ。」
汐音ちゃんがものすごい速さでわたしのところまで来ると、わたしを無理やり食堂へ引っ張って行こうとする。
「あ…ちょ…汐音ちゃん…!」
わたし、冬舞くんに会いに行きたいんだけどっ…