キミだけはずっと傍にいて。
寮に帰ってもメイドの仕事があるわたしは、この昼休みだけが冬舞くんとゆっくり話せる貴重な時間。
席は隣だけど、冬舞くんはみんなに人気があるし、わたしも授業についていくのに精一杯だから、全然話せない。
「……ゆうな。ゆうなって毎日ある場所に行ってるんでしょ?もしそのことを白状してくれるんだったら、わたしたちとお昼食べるの免除してあげてもいいけど。」
ニヤニヤしながらわたしの方を見ている美優ちゃん。
しかも、一瞬冬舞くんの席を見てたような…
まさか…わたしが冬舞くんに会いに行っているのがバレてる……!?
「み、美優ちゃん…もしかして、知ってるのっ……?」
「…さあ?ま、ゆうなは分かりやすいからね〜。」