キミだけはずっと傍にいて。
「ああ、その点については問題ないよ。父さんが星凛学園の理事長と知り合いだから。」
え、父さんが星凛学園の理事長と知り合い……?
初耳だよ…
「だけど、ゆうなを学園に入れる代わりに、一つ条件があったんだ。」
お父さんのその言葉に、嫌な予感しかしない。
「…何?」
「…ゆうな、料理とか家事とか得意だろ?星凛学園には特別寮っていうのがあるんだけど、そこのメイドをやってほしいんだ。前のメイドさんがちょうど辞めてしまったみたいでな…」
……なんかもう頭が痛くなってきた。
わたし、綾瀬 ゆうな (あやせ ゆうな)。
16歳の高校二年生。
平凡な生活から一変、予想も出来ないような方向に傾いているようです…