キミだけはずっと傍にいて。

「…あんた、説明下手すぎ。それじゃ全然分かんない。」


うっ……


説明が下手くそですみません…


「弥、たこ焼きっていうのはな、このプレートを使って作るんだ。それで作るのをみんなで一緒にやったら楽しいんじゃないかって、ゆうなちゃんが提案してくれたんだ。」


説明が下手なわたしに代わって、さかさず晴希さんがフォローしてくれた。


「…は?僕たちが作るの?」


「ああ。たまには普段やらないことをやってみるのも楽しいぞ。」


「…ふーん。」


弥くんはそれだけ言って、リビングから出て行ってしまった。


「あ、行っちゃった…」


「ったく、ほんと弥って素直じゃないよな…」


晴希さんは隣でため息をついている。


…素直?


確かに相変わらずツンツンしてるとは思うけど…
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