キミだけはずっと傍にいて。

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「…ゆうな、これはどうやってやるの?」


今はたこ焼きパーティーの真っ最中。


冬舞くんはたこ焼きをひっくり返そうとしているけど、失敗してぐちゃぐちゃになっている。


「あー、冬舞くん一旦ストップ!」


わたしは慌てて冬舞くんの手を止める。


みんな初めてだからか、かなり手こずっている様子。


冬舞くんは以前料理ができるって聞いたけど、さすがにたこ焼きは作ったことはないみたいで。


「あのね、こうやってはみ出た生地を入れ込んでからひっくり返すの。」


わたしは冬舞くんの手に自分の手を添えながら一緒にひっくり返す。


「そうすると…ほら!上手くいったでしょ?」


そう言ってにっこりと冬舞くんに笑顔を向ける。
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