キミだけはずっと傍にいて。
♯ 第5話
「…おいで?ギュッてしてあげるから。」
*ゆうなside*
「…それで?毎日昼休みになると、わたしたちの誘いを断ってまで何しに行ってるのかな?」
ただいま、わたしゆうな。
美優ちゃんと汐音に昼休みのことを問いただされております…
あれから一日経って、今日の帰りのHRが終わった途端、美優ちゃんに連れられて美優ちゃんの部屋にお邪魔していた。
「え、えっと…と、冬舞くんに会いに行ってますっ…」
わたしは気まずくて、それだけ言って下を向いた。
「…はあ。やっぱりか……」
「……え!?冬舞くんって南くんのこと!?ちょっ…どういうこと?」
ため息をつく美優ちゃんとは反対に、若干パニック状態に陥っている汐音ちゃん。
「し、汐音ちゃん、落ちついて…。ちゃんと一から説明するからっ……」
わたしは汐音ちゃんを落ち着かせると、すーっと息を吐き出してから話し始めた。