キミだけはずっと傍にいて。

あの時の笑顔は、すごく印象的だったから、きっと一生忘れないと思う。


冬舞くんの笑顔は、本当に綺麗。


あれから何度か笑顔を見せてくれるけど、その度にドキドキしてしまう。


その後、友達になってほしいと言ったわたしに、快くいいよと言ってくれた冬舞くん。


わたしは正直驚いたんだ。


冬舞くんは、あらゆる物事や人に、無関心なようにも見えたから、断られるかもしれないと思っていた。


だから、オッケーしてくれて、さらにはわたしを特別と言ってくれたことがすごく嬉しかった。


わたしはその日から、昼休みに冬舞くんに会いに、裏庭に行くようになった。


理由はもちろん、冬舞くんに会いたいから。


冬舞くんがわたしに優しくなったのも、お互いが名前で呼ぶようになったのも、この日から。
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