キミだけはずっと傍にいて。
「……どうしたの?何かあった?」
「と、冬舞くんっ……」
冬舞くんは、後ろからわたしを抱きしめてくれていた。
わたしは体を回転させて、ギュッと正面から冬舞くんに抱きつく。
「あ、あのね……うっ…怖い夢見てねっ……それでわたしが……グスッ…」
冬舞くんの温もりに安心して涙が溢れてきて、上手く言葉にならない。
「…いいよ、無理に言わなくて。」
そう言って、わたしが落ち着くように背中をさすってくれる。
「冬舞くんっ…行かないで……」
わがままだって分かってる。
分かってるけど、怖いものは怖いんだ。
だから、冬舞くんの優しさについ甘えたくなってしまう。
「…怖いの?だったら僕と一緒に寝る?」
「うんっ……冬舞くんと一緒じゃなきゃやだっ……」
わたしは冬舞くんに抱きつく力を強める。