キミだけはずっと傍にいて。

*冬舞side*


腕の中でスースーと寝息をたてるゆうなを見つめる。


つい先ほど寝る前に柳川に言われたことを思い出す。




『…ゆうなはさ、俺のいとこなんだ。』


『…いとこ?』


『…ああ。昔は近くに住んでて、よく一緒に遊んでた。でも……』


柳川はそこまで言いかけて口をつぐんだ。




『ゆうなが………交通事故にあったんだ。』


少し間をおいて言われた言葉に、僕は一瞬思考が停止した。


『……交通、事故?ゆうなが………?』


やっと出てきたのはこの言葉だった。


僕の言葉に、悲しそうに苦しそうに顔を歪めた柳川。


それは、いつも明るくて笑顔な柳川が初めて見せた影の部分。
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