キミだけはずっと傍にいて。
…柳川。
君にはほんと敵わないよ……
知り合って、友達になって四年も経つ。
絶対に友達を作らないと決めた日から初めてできた友達。
それなのに、柳川には未だに何も話せていない。
怖いんだ…
それでも柳川はなにも言わずに傍にいてくれた。
『きっと、俺に言えなくても、ゆうなには言えるんじゃないかって俺は思う。ゆうなは、冬舞のこと、何があっても受け入れて傍にいてくれるはず。ゆうなはそういう子だから。だから、反対に冬舞にもゆうなに寄り添ってあげてほしいんだ…』
『…うん。僕もゆうなにはいつか話そうと思ってた。それに、言われなくても傍にいるつもり。だけど……柳川はそれでいいの?』
柳川がゆうなのことを、どういう風に見ているかは分からない。
だけど…ゆうなのことを語る柳川の瞳は、今までにないくらい優しかった。