キミだけはずっと傍にいて。
『ほら、ゆうな今までずっとわたしといたから、他の子といる時間が少なかったじゃない?』
…うん、確かにそれはそう。
だって、美桜ちゃんはわたしのことをよく分かってくれていたし、一緒にいるとすごく落ち着くから。
『だから、わたし以外にも親友を作るチャンスだよ!もしゆうなにわたし以外の親友ができても、わたしとゆうなが親友なことに変わりはないしね!』
電話の向こうでVサインをしている美桜ちゃんが頭の中に浮かぶ。
「…それもそうだね。美桜ちゃん、わたし、頑張ってみるよ!夏休みにはこっちに戻ってくるから、一緒に遊ぼ!」
『もちろん!いっぱい遊ぼ!』
さっきまでどよどよしていたわたしの心は、美桜ちゃんのおかげで少し晴れたような気がした。