キミだけはずっと傍にいて。

もしかしたら、柳川もゆうなのこと……




『……いいんだ。俺はゆうなが幸せならそれで。本当は、俺のこと思い出してほしいって思ってる。だけど…それでゆうなに苦しい思いをして欲しくはない。』




…柳川。


僕はその言葉を聞いて、ギュッと胸が苦しくなった。


いくら人に無関心な僕でも気づく。


柳川はゆうなのことが好きだって…


僕は何と言っていいか分からなかった。




『…冬舞。俺のことは気にするなよ。冬舞がいなくても、元から俺の想いは絶対ゆうなには打ちあけないって決めてたから。だから、ゆうなのこと頼んだぞ。』


『……分かった。ゆうなは僕に任せて。』

柳川の言葉に、僕は力強く頷いた。


………………


………………


< 90 / 296 >

この作品をシェア

pagetop