キミだけはずっと傍にいて。
♯ 第6話
「僕、ゆうなのためならなんでもするよ。」
*ゆうなside*
「う〜…ど、どうしよう……」
わたしは午前の授業が終わった途端、机に突っ伏した。
もうすぐ期末試験なのに…
わたしは元々みんなより遅れをとっている上に、頭も特別いいわけじゃないから、かなり不利。
「ゆうな、大丈夫?」
美優ちゃんが心配そうに顔を覗き込んできた。
「美優ちゃぁぁぁん……」
「なになに?どうしたの?」
「試験、どうしようぅぅ……全然分かんない……」
まだ一教科やばいとかなら何とかなるけど、わたしの場合全てがやばい。
「え、試験?ゆうな、勉強苦手なの?そんな風には見えないけど…」
「う〜…別にそこまで苦手なわけではないけど…前の学校より難しいし、進んでるから…」