キミだけはずっと傍にいて。

………え。


それって…それってつまり、汐音ちゃんは、わたしが冬舞くんに…こここ恋をしてるって言いたかったの……!?


いきなりのことに、わたしは頭がついていかない。


でも、冷静になって落ち着いてよく考えてみれば、思い当たる節は結構ある。




同じ友達なはずなのに、美優ちゃんと汐音ちゃんよりも、冬舞くんに会いたくて昼休みに裏庭に行っていたわたし。


美優ちゃんと汐音ちゃんへの好きと冬舞くんへの好きは、少し違うような気がしたわたし。


冬舞くんを誰よりも綺麗だと思ったわたし。


冬舞くんをもっと知りたいと思ったわたし。


怖くなった時に真っ先に冬舞くんの温もりを求めたわたし。


< 97 / 296 >

この作品をシェア

pagetop