幼馴染との正しい距離感2
すーちゃんに連れられて屋上へやってきた
二人揃ってベンチに座れば
隣ですーちゃんは気持ち良さそうに空に向かって両腕を伸ばした
「気持ちいいな」
「うん」
「で?……倖と、何があった?」
「…なんで、こーくん?」
「つむぎが本気で悩む時って
昔から大体、倖が絡んでるから」
……そうだったかな?
でも、言われてみればそうかも
「すーちゃんは私の事、よく見てくれてたんだね」
笑いかければ
どうしてか、顔を赤くして私から目をそらすすーちゃん
「……そりゃあ………だから…」
「ん?」
よく聞き取れなくて
小首を傾げれば、すーちゃんはどこかもどかしそうな顔で私を見返して
「……なんでもない
あいつと喧嘩でもした?」
何か言いたそうだったけど
その言葉を飲み込んで、また話を戻す
ふるふると首を横に振る
「……ちょっと、不安になっただけ」
「不安?」
こーくんが
私の問いかけに答えないなんて事
今までなかったから
本当に答えて欲しい時
知りたいって思った事には
ちゃんと答えてくれたから
あんな…
思い悩むような顔をしながら
拒否されたのは始めてだったから
二人揃ってベンチに座れば
隣ですーちゃんは気持ち良さそうに空に向かって両腕を伸ばした
「気持ちいいな」
「うん」
「で?……倖と、何があった?」
「…なんで、こーくん?」
「つむぎが本気で悩む時って
昔から大体、倖が絡んでるから」
……そうだったかな?
でも、言われてみればそうかも
「すーちゃんは私の事、よく見てくれてたんだね」
笑いかければ
どうしてか、顔を赤くして私から目をそらすすーちゃん
「……そりゃあ………だから…」
「ん?」
よく聞き取れなくて
小首を傾げれば、すーちゃんはどこかもどかしそうな顔で私を見返して
「……なんでもない
あいつと喧嘩でもした?」
何か言いたそうだったけど
その言葉を飲み込んで、また話を戻す
ふるふると首を横に振る
「……ちょっと、不安になっただけ」
「不安?」
こーくんが
私の問いかけに答えないなんて事
今までなかったから
本当に答えて欲しい時
知りたいって思った事には
ちゃんと答えてくれたから
あんな…
思い悩むような顔をしながら
拒否されたのは始めてだったから