幼馴染との正しい距離感2
お昼時、賑わう中庭
比較的
人気の少ない日陰のベンチに座って
すーちゃんを待つ
緊張と不安で早まる鼓動
胸元に手を置いて、落ち着かせるように
深く深呼吸する
すると
「…つむぎ」
ためらいがちな呼び声が小さく響いた
「すーちゃ……っ!」
顔を上げて、唖然とする
「来てくれて、ありがとな」
そこには予想通り、申し訳なさそうな
気まずそうな表情を浮かべたすーちゃんが立っていた
だけど
「…そ、そんなことより……顔…っ!
どうしたのっ」
目に映る衝撃的な光景に
直前まで感じていた緊張や不安は
どこかに飛んでいった
わたわたと、すーちゃんに近づいて
その顔に手を伸ばす
とっさの行動にすーちゃんは虚を突かれたように目を見開く
だけど、そんなのお構いなしに
私はまじまじと
すーちゃんの綺麗な顔に出来た大きなあざを見つめる
左頬に青紫色に変色した痛々しい大きなあざ
右にもある
多分こっちは
あの日、こーくんに殴られた時のだ
だけど、こっちより左の方がひどい
比較的
人気の少ない日陰のベンチに座って
すーちゃんを待つ
緊張と不安で早まる鼓動
胸元に手を置いて、落ち着かせるように
深く深呼吸する
すると
「…つむぎ」
ためらいがちな呼び声が小さく響いた
「すーちゃ……っ!」
顔を上げて、唖然とする
「来てくれて、ありがとな」
そこには予想通り、申し訳なさそうな
気まずそうな表情を浮かべたすーちゃんが立っていた
だけど
「…そ、そんなことより……顔…っ!
どうしたのっ」
目に映る衝撃的な光景に
直前まで感じていた緊張や不安は
どこかに飛んでいった
わたわたと、すーちゃんに近づいて
その顔に手を伸ばす
とっさの行動にすーちゃんは虚を突かれたように目を見開く
だけど、そんなのお構いなしに
私はまじまじと
すーちゃんの綺麗な顔に出来た大きなあざを見つめる
左頬に青紫色に変色した痛々しい大きなあざ
右にもある
多分こっちは
あの日、こーくんに殴られた時のだ
だけど、こっちより左の方がひどい