幼馴染との正しい距離感２

完璧に見える


自分にないものを持ってる


自分が欲しいものを全部手に入れて



憧れた


羨ましい


憎たらしい



けど



相手だって、本当は自分と変わらない


同じように悩んで、苦しむ人間で


それでも


逃げずに向き合って、それを乗り越えたから


諦めずに手を伸ばし続けたから



だから、掴んだものがある



「本当は
誰にだって出来ることだったんだ
俺は、倖を言い訳に逃げただけ」



「自信がなかった」



「つむぎに好きだって言う勇気がなかっただけなんだ」



すべてを聞かなくても
すーちゃんの気持ちが伝わった



「……でも、今乗り越えたよ」


「すーちゃん
自分で自分の事、ちゃんと認めてあげた」



簡単そうに見えて、一番難しいこと



「勇気あるよ」


「大丈夫だよ
すーちゃんは強いよ」



すーちゃんはもう前を見てる


逃げ続けた感情と自分に
ちゃんと向き合ってる


きっと、これから
もっともっと、素敵になる


すーちゃんが憧れていたものになる


すーちゃんはそれが出来る人