幼馴染との正しい距離感2
根深いそれを押し退けてまで


それを許すと言うことは、つまり




「それだけ、つむぎに惚れてる
愛してるってことだろ?」



こーくんからしたら
これ以上ない、愛の告白



『自分はあなたのもの』


『あなたにならどう扱われようと構わない




情熱的な、愛の言葉




「……………えぇ……」



理解した瞬間、瞬く間に全身に熱が走る


へなへなとその場に崩れ落ちて、顔を覆う私



「俺が割って入る隙は
永遠になさそうだな」



愉快そうなすーちゃんのそんな声すら
耳に入ってこなかった
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