幼馴染との正しい距離感2
がちゃりと


突然、部屋のドアが開いた



「倖お兄ちゃん、つむぎちゃん
おばさんが呼んで―……」



響いた声が不自然に止まる



現れたのは、ういちゃんだった


ういちゃんは
ベッドの上で色々乱れた私と
そんな私に迫るこーくんを見るなり固まって



「「「………」」」



一気に静まり返る室内


しばらく沈黙がその場を支配した




「…………な、ななな……っ」



やがて
思考がフリーズしていた様子のういちゃんは
現状を理解するやいな
顔を真っ赤に染めて、わなわなと震え出した




「………こ、倖お兄ちゃんのけだものーーー!!!」



動揺を顕に、叫びながら
こちらに突進してきたういちゃんは


そのまま勢い良く
こーくんのほっぺを叩いたのでした
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