生きていくんだ。それでいいんだ。
「・・次は私抜きでやってみますか?」
「え・・・。」
「“自然体”という意味では、
すぐ隣に私がいることによって、
君にプレッシャーを与えてしまっていたかもしれません。」
「あ、いや・・決してそんなことは・・。」
「くどいぐらいに言いますが、君にはこっちの世界に来てほしくありません。」
「・・・・・。」
「ですが、一度やってみましょう。
次は肩の力を抜いて、心を無にして被害者の情念を感じ取ってみてください。
今度事件が発生したら、
初動捜査は君にお任せします。
私は梅田課長とお茶でも飲んで待っていますので。」
「ありがとうございます・・!」