生きていくんだ。それでいいんだ。
不思議なんです・・。
滅茶苦茶にされていく家具や食器。
お腹に突き刺された包丁。
滴る血。
遠くなっていく意識。
頭の中いっぱいに恐怖が埋め尽くされていく中・・
最期に、和風パスタ屋さんが思い浮かんだんです。
“初めまして・・俺です”
“は、初めまして・・私です”
“・・ハハッ”
“・・・?”
“写真より、実物の方が可愛いですね。”
「・・・なんで・・こうなっちゃ・・た・・んだろう・・ね・・。
・・私・・・・どこで・・・・間違・・え・・・・ね・・・。」
心臓の鼓動が止まったのを確かに感じました。
・・・・今はただ・・・・
哀しくて・・悔しいです・・。
だから・・お願いします星野さん・・。
カレを捕まえてください・・!
ずっと我慢し続けた私が死んで・・
カレが何の罰も受けないなんて、
もしそんな結末になるんだったら・・悔しいです・・。
だから・・お願いします・・・。
漆原ワタルを逮捕してください・・!
第2章 完