生きていくんだ。それでいいんだ。
なんだろう・・?
梅田課長の手から豊川さんの手へ。
A4用紙が数枚渡された。
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
マジマジとそれを見つめ始めたので僕も横から覗・・
「星野くん。」
「あ、はい。」
梅田課長に呼ばれたので向き直る。
「被害者が視えたそうですね。」
「はい。」
「ではテッちゃんから、
【あの話】は聞きましたか?」
「・・・・・あの話・・?」
「あ~梅田課長。まだです。
これからします。」
「・・・何の話ですか?」
梅田課長と豊川さんの顔を交互に見る。
課長はニッコリと笑ったけど・・・
「星野君。屋上に行きましょうか。」
「!?」
・・・豊川さんの表情が変わった。
そう感じたと同時に・・
全身に鳥肌が立った・・・。
なんだ・・これは・・?
目の前にいる・・見た目弱々しい病人から、
今まで出会った誰よりも凄まじい“威圧感”を感じる。
「は、はい。」
そのまま・・資料を手に持った豊川さんの後ろに続いて階段を昇る。