生きていくんだ。それでいいんだ。


―――――― 


「ごめんごめん!
会議が長引いちゃって・・。」


「ううん大丈夫。
私も今来たところだから。」


「じゃあ行こっか。」


「うん!」


「肉喰うぞぉー!」


「アハッ。待ってよ~!」





何回かデートを重ねた頃にはお互いすっかり敬語も解けて、

何回目かのデートの時、お肉バルでご飯を食べた後にレイトショーで映画を観て・・


その帰り道、俺達は交際をスタートさせました。


“ほとんど付き合ったことが無い”
って最初に言いましたけど・・


一応こう見えても・・一応は・・俺も一通りの事は経験してきました。


でもマリは・・色んな事が“初めて”だったみたいで・・。

でもそれで余計に、
“大事にしなきゃ”って強く思いました。


マリにとって、
初めてのクリスマス。
初めての誕生日。
初めてのプレゼント。


マリにとって、
初めてのラブホ。
初めてのエッチ。
初めての腕枕。


マリにとって、
初めてのケンカ。
初めての仲直り。
初めての感情。



思い出を重ねる度にやっぱり“好き”が強くなって、“結婚”っていう夢も膨らんで・・


今思うと・・
“盲目”になっていたんだと思います。


だから・・・・・・・・・




< 86 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop