リボン~もう1度君に、プロポーズ~
「だけど…僕と結婚をしたせいで、周子は親戚を始めとする周りの人間からいじめられた…。

嫌味を言われたり、嫌がらせをされたり、周子の実家や家族のことを悪く言われたり…と、とにかく周子はいじめられたんだ…。

子供――周晴を産んでも、周りの反応は変わらなくて…それどころか、余計にひどくなったみたいで…」

乙國さんの話を聞きながら、私は次のページを開いた。

『周晴、弱いママでごめんなさい。

あなたの成長を最後まで見届けたかったけど、あなたを置いて先に行くことを許してください。

晴臣さん、弱い妻で頼れない妻でごめんなさい。

あなたと同じ時間を過ごしたかった。

あなたよりも先に行くことを許してください。

晴臣さんと周晴の3人で一緒に過ごしたかったです。

あなたたちを残して、先に行くことを許してください。

ごめんなさい』

そこで、ページは終わっていた。
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