リボン~もう1度君に、プロポーズ~
「――もしかして…俺と希里恵を別れさせたのは、お母さんのことがあったからなんですか?」
周晴さんが乙國さんに聞いた。
乙國さんは首を縦に振ってうなずくと、
「周晴が田渕さんを家に連れてきてくれた時、とても嬉しかった。
だけど…田渕さんからなれそめを聞いた時、僕は怖くなったんだ」
と、言った。
「もし周晴が田渕さんと結婚したら、彼女も親戚を始めとする周りの人間からいじめられるかも知れない。
そうなったら、周晴はまた失ってしまう。
母親を失ったうえに田渕さんまで失ったら…と思ったら、怖くなったんだ。
僕と同じ思いをして欲しくなかったから、田渕さんに会社が危ないとウソをついて別れるように言ったんだ」
そこまで話をすると、乙國さんは私を見つめた。
「田渕さん、あなたもだ」
乙國さんは言った。
周晴さんが乙國さんに聞いた。
乙國さんは首を縦に振ってうなずくと、
「周晴が田渕さんを家に連れてきてくれた時、とても嬉しかった。
だけど…田渕さんからなれそめを聞いた時、僕は怖くなったんだ」
と、言った。
「もし周晴が田渕さんと結婚したら、彼女も親戚を始めとする周りの人間からいじめられるかも知れない。
そうなったら、周晴はまた失ってしまう。
母親を失ったうえに田渕さんまで失ったら…と思ったら、怖くなったんだ。
僕と同じ思いをして欲しくなかったから、田渕さんに会社が危ないとウソをついて別れるように言ったんだ」
そこまで話をすると、乙國さんは私を見つめた。
「田渕さん、あなたもだ」
乙國さんは言った。