リボン~もう1度君に、プロポーズ~
5*誤解が解ける時
「ありがとうございます」
雪穂さんが淹れてくれたルイボスティーに、周晴さんはお礼を言った。
事情を聞くために周晴さんを家に入れると、兄夫婦を交えて話をすることになった。
「お父様――社長から聞いた話と違うって、どう言うことなの?」
私は周晴さんに聞いた。
そんな私たちの様子を兄夫婦は向かい側から見つめていた。
「希里恵が俺に何も言わずに会社を辞めて、俺の前からいなくなったその日に父から“実は…”って話を切り出されたんだ」
周晴さんは話を始めた。
「先日に田渕さんに呼ばれて、相談を受けた…って」
「相談?」
私は聞き返した。
先日と言うのは、顔あわせをしてから2週間後に呼ばれたあの日のことを指差しているのだろうか?
雪穂さんが淹れてくれたルイボスティーに、周晴さんはお礼を言った。
事情を聞くために周晴さんを家に入れると、兄夫婦を交えて話をすることになった。
「お父様――社長から聞いた話と違うって、どう言うことなの?」
私は周晴さんに聞いた。
そんな私たちの様子を兄夫婦は向かい側から見つめていた。
「希里恵が俺に何も言わずに会社を辞めて、俺の前からいなくなったその日に父から“実は…”って話を切り出されたんだ」
周晴さんは話を始めた。
「先日に田渕さんに呼ばれて、相談を受けた…って」
「相談?」
私は聞き返した。
先日と言うのは、顔あわせをしてから2週間後に呼ばれたあの日のことを指差しているのだろうか?