リボン~もう1度君に、プロポーズ~
6*失ったもの、失いたくなかったもの
木枯らしが吹き始めたその日、私はあの日と同じ周晴さんの実家の前に立っていた。
「希里恵、大丈夫か?」
そう声をかけてきた周晴さんに、
「うん、大丈夫」
私は答えた。
「無理しなくてもいいんだよ?」
そう聞いてきた周晴さんに、
「無理してないよ、周晴さんがいるから大丈夫」
私は返事をした。
「それよりも…」
私は周晴さんの隣に視線を向けると、
「お兄ちゃんまでついてくる必要はないんじゃない?」
と、言った。
「おいおい、何を言ってるんだよ?
俺はな、あんたの親父さんに文句を言うためについてきたんだよ」
「もういい加減に名前で呼んであげなさい…」
喧嘩腰のお兄ちゃんに、雪穂さんは呆れた様子で言った。
「希里恵、大丈夫か?」
そう声をかけてきた周晴さんに、
「うん、大丈夫」
私は答えた。
「無理しなくてもいいんだよ?」
そう聞いてきた周晴さんに、
「無理してないよ、周晴さんがいるから大丈夫」
私は返事をした。
「それよりも…」
私は周晴さんの隣に視線を向けると、
「お兄ちゃんまでついてくる必要はないんじゃない?」
と、言った。
「おいおい、何を言ってるんだよ?
俺はな、あんたの親父さんに文句を言うためについてきたんだよ」
「もういい加減に名前で呼んであげなさい…」
喧嘩腰のお兄ちゃんに、雪穂さんは呆れた様子で言った。