pure

「……」

すべてを話し終えた後皆沈黙になった。

やっぱり…
話さない方が良かったのかな…

そう思っていると、
達也が口を開いた。

「よぉ今まで頑張ったな」

そうゆって私の頭を撫でてくれた。
「今日から俺がお前の兄ちゃんになったるわ」

え…?
兄ちゃん?

「私はほな妹やな」
美紀が続けてゆった。
妹…?

「3兄弟やな」
ッと陸がゆった。

「だから、これからはなんでも兄ちゃん達に話してきなさい」

達也が笑ってゆった。
皆…

私は皆の暖かさにまた泣いてしまった。

「泣き虫ぃ」
健司が私の頭をなでながらゆった。

ほんま良かった…

「ありがとう」

涙を拭きながら、私は感謝した。

この日から…
一つの恋が始まった。
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