pure
過去
暗闇…
皆の泣く声
お父さんと
お母さんの
笑った写真がかざられている。
「まだ幼いのに可哀相ね…」
「なんでこの子泣かないのかしら」
「まだ幼いから分かってないのよ」
周りから飛び交う声…
私は幼くて、何も分かってなかったんだ。
お父さんと
お母さんが死んだ事なんて。
「ー…ッう」
「美羽!!」
は!!
私また寝てた!!
今は授業中だった。
春はポカポカしてて、すぐ寝てしまう。
それに…
また過去の夢…
私には幼い頃から父さんと母さんわいない。
事故でなくなったから。
そのせいで、幼いころいじめを受けた。
『こいつ、ママとパパいないんだって~』
『えー。そうなの?』
『うちのパパとママがあのことは仲良くしたら駄目だってさ』
そして、差別された。
ただ親がいないだけで…
幼い頃の私は、ずっと母さんと父さんは帰ってくると信じていた。