やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
「離婚が成立したら、もう一度いちから始めてほしい。」
切ない表情でうったえるように話す高辻に莉緒は動揺した。

「妻に莉緒とのことが知れそうになって莉緒の手をはなした。そうしないと離婚できなさそうだったんだ。でも、もう、離婚する。だから」
「ちょ・・・ちょっと待ってください。」
莉緒の頭の中は混乱していた。

妻がいると背中を向けて去って行った高辻。
もう恋はしないとその日から心に決めてがむしゃらに仕事をしてきた。


なのに今になって、離婚が成立しそうだからよりを戻そうなんて・・・。


「急にこんなことを言って済まない。でも、本当に俺は」

~♪
高辻の言葉を遮るように高辻の携帯が鳴った。
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