やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
止まりそうになる足でたどり着いた公園。
かなり大きい。

その遊具やトイレを探していると、静かな公園に鼻をすする音が聞こえた。

その音の方へ、莉緒が慎重に近づく。

すると・・・そこには小さな男の子が体を小さくしてしゃがんで泣いていた。

見つけた・・・。

莉緒は乱れていた呼吸を整えようと深呼吸をした。
「高辻真君ですか?」

なるべく優しい声で話しかける莉緒。
その声に泣き顔の男の子が顔をあげる。

子供の泣き顔は莉緒の心に突き刺さる。
莉緒を見て不安そうに小さく頷く男の子を莉緒は思わず抱きしめていた。
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