やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
『あのなぁ。ロウソク45本もたてたら火事になるだろうが。』
そう言っていつものように笑いながら莉緒が用意したケーキとロウソクを見つめる男。
『だって・・・』
『俺も年取ったな。』
そう言いながら莉緒の用意したロウソクを手にする男。
『莉緒は・・・』
男は莉緒の年齢分のろうそくをその中から数えて手にした。
『俺の半分くらいじゃないか?』
『そんなことないもん。』
気にしている年齢差を言われたようで莉緒が頬を膨らませると、男はしわの深い手で莉緒の頬を包み込み自分の方にグイっと寄せた。
熱い熱い口づけに、莉緒は余裕なく息を乱す。でも相手の男は呼吸ひとつ乱れていない。
いつだってそうだった。莉緒はいつも必死に男のあとをついて行くのに、男は自分のペースを乱さない。
熱い口づけのあと、莉緒が見つめる先にいた男。
その男こそ、前マーケティング部部長、高辻渡だった。
そう言っていつものように笑いながら莉緒が用意したケーキとロウソクを見つめる男。
『だって・・・』
『俺も年取ったな。』
そう言いながら莉緒の用意したロウソクを手にする男。
『莉緒は・・・』
男は莉緒の年齢分のろうそくをその中から数えて手にした。
『俺の半分くらいじゃないか?』
『そんなことないもん。』
気にしている年齢差を言われたようで莉緒が頬を膨らませると、男はしわの深い手で莉緒の頬を包み込み自分の方にグイっと寄せた。
熱い熱い口づけに、莉緒は余裕なく息を乱す。でも相手の男は呼吸ひとつ乱れていない。
いつだってそうだった。莉緒はいつも必死に男のあとをついて行くのに、男は自分のペースを乱さない。
熱い口づけのあと、莉緒が見つめる先にいた男。
その男こそ、前マーケティング部部長、高辻渡だった。