やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
「なんか飲むか?」
「いえ。胃袋はち切れそうです」
「ははっ。朝から今日は飛ばしてるもんな」
「はい」
回る店舗では何も注文しないわけにはいかない。
朝から回っている店舗が飲食店が多く、莉緒も和哉もかなり満腹だった。

「俺ちょっとコンビニ寄ってくる」
「はい」
広場の隣がコンビニになっていて、和哉はコンビニに向かった。

ふと莉緒は時計を見る。

17時半。

夕方に入り、街の様子も変化してきている。
仕事を終えた人をちらほら見かけるようになってきた。

莉緒は和哉がいなくても自然とリサーチをしてしまう自分に、職業病だと感じながら、ふと視線を自分の足元へ移した。

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