やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
和哉が落ちつた口調で言う。
「どれも会えない時間のお前に、俺の存在を思い出してほしくて選んだものばっかりだ。仕事中に。」

絆創膏、付箋、飴、ペン・・・

じんわりと莉緒の心が温かくなる。

和哉の気持ちが届き、莉緒の心から全身に響いていく・・・。

「うれしいです。」
莉緒は贈り物を見ながら和哉にそうつぶやいた。

「素直にうれしいです。贈り物。」
「よかった」
和哉も満足そうにしている。

「会えて・・・よかったです」
付け足すように言った莉緒の言葉に和哉が莉緒の方を見る。
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