やっぱりあなたと ～クールな上司は強がりな部下を溺愛する～

～♪

莉緒は深夜に帰宅をして、シャワーを浴びてから翌日の仕事の準備をしていた。
なりだした携帯電話に、莉緒は誰からの着信かがわかっていた。

「もしもし」
『大丈夫か？』
その声を聞けただけで、一日に抱えた大きな不安ごと包まれたような気がした。
「お疲れ様です」
『大変だったな。大丈夫か？』
「なんとか」

電話の相手は和哉だった。
少し鼻声の和哉。きっと接待でかなりのんでいたのだろうと予測がつく。
『・・・市橋』
「はい」
『莉緒』
「はい」
『やっぱり遠いな』
「・・・はい」