やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
「覚えてろって・・・?」
『これ以上ないってくらい甘やかす。』
思わず和哉の言葉に莉緒は笑った。

「楽しみにしてます」
『楽しみに待ってますだろ。』
「・・・待ってます」
『だからさ。それまで、頑張ってくれるか。』
「はい。もちろん」
和哉の力になりたいと頑張っている莉緒にとってはうれしい言葉だった。
『サンキュ。頼りにしてる。ってこんなこと言ったらお前、余計にふり幅でかく頑張っちゃうな。』
「うれしいです。」
『無理だけはすんな。いつでも連絡しろ。すぐには今日みたいに返せないかもしれないけど。もしも眠かったら無視していい。でも絶対に折り返すから。メールでも電話でもいいから。』
「はい・・・」
離れている距離を感じながら沈黙が二人をつつむ。

『貴重な睡眠時間減っちゃうな。もう寝ろ。わかったか?寝ろよ。仕事のことは考えないで。今すぐ布団に入れ。電話切るからな。布団入ったか?』
和哉の言葉に、電話を切ってから莉緒はすぐに布団に入った。

不思議と体が温まるのが早く、莉緒はすぐに眠りについた。
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