やっぱりあなたと　～クールな上司は強がりな部下を溺愛する～
一週間、地獄のような毎日だった。

始発から会社に向かい、帰りは終電。
家に帰ってからもやらなくてはならないことも多く、朝はコーヒー、昼はゼリー飲料、夜は飲み物だけか最悪仕事が終わった達成感でそのまま床や机で眠ることだってあった。

肌はぼろぼろ。
体重ははかっていなくても、スカートが緩くなっているのを感じる。

それでも、莉緒は心は満たされていた。
毎日のように朝和哉からメールが入る。

『おはよう！』で始まるメール。
その次はだいたい天気の話。
『今日のこちらは晴れ！』
そして最後はいつも同じ。
『頑張りすぎんなよ！無理すんな！あと〇日やり抜け！』だった。
それだけで、たった一通のメールだけで、こんなにも心満たされていく。

莉緒は手帳に張り付けた付箋をお守りにしながら毎日必死に仕事をしていた。
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