やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
和哉は莉緒を背中に乗せて、すたすたと自分の車へ向かう。
そして莉緒を助手席に乗せると、莉緒のシートベルトを締めて座席を倒した。
莉緒の腰に巻いていたジャケットを莉緒の膝にかける。

和哉はすぐ運転席に回り車を走らせた。


莉緒はあまりの心地よさと、一週間の疲れに、すぐに眠ってしまった。

和哉は助手席で眠る莉緒を見て笑った。
すぐ手の届くところに莉緒がいる。

想いが通じ合った喜びと、すぐそばに莉緒がいることに、和哉は心満たされながら莉緒が起きないように遠回りをしながら慎重に運転をした。
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