やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
「ゆっくり休んで、疲れをとって、また明日から頑張ろうな」
「はい」
「俺も、明日からはまた一緒だし。」
「はい」
「無理させないでいられる」
「はい」
「顔見ながら仕事できる。」
「はい」
和哉のまっすぐな視線を莉緒はそらさずに見つめ返す。
「それだけで、なんか強くなったような気がするな」
「・・・はい」
和哉は莉緒の体を抱き寄せた。

「何回こうしても、どれだけ長くこうしていても、まだ現実じゃないんじゃないかって思うんだよ」
「現実です」
「だよな。でも、そう思うくらい、俺にとっては夢みたいな時間なんだ。」
「・・・」
「莉緒との時間は。俺にとってそのくらい大切なんだよ。」
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