やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
和哉のマンションの玄関を入ると、「お邪魔します」と急に恥ずかしくなって莉緒は小さくつぶやいた。

「どうぞ。汚いけど」
そう言って和哉が先に入っていく。
莉緒がそのあとに続くと・・・

和哉の部屋は前回とは比べものにならないほど散らかっていた。

「仕事が忙しくなるとこうなるんだよなー」

そう言いながら、ソファの上のシャツや靴下を丸めて集める和哉に莉緒はまた知らない一面を見られた気がしてうれしくなった。

「私、キッチンどうにかしますね」
「お願いします」
莉緒は荒いものやカップ麺のカップが散らかっているキッチンに向かい、片付け始めた。
和哉は部屋の片づけをしている。
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