やっぱりあなたと　～クールな上司は強がりな部下を溺愛する～
電車に乗って二人がついたのは、和哉が雑誌で見ていきたいと思っていた生活雑貨の店だった。
和哉は二人で使う食器や雑貨を見たいと莉緒に言っていた。

「これ、かわいいな」
「いいですね。これもかわいいですよ？」
幸い二人は趣味がかなり合う。
莉緒は和哉の部屋にあいそうな食器や小物を選んでいった。

「なかなか男の一人暮らしだと、部屋を飾ろうって気になれないんだけど。莉緒が来てくれるなら飾りたくなるよなー。」
そう言って和哉もかなり真剣に小物を探している。

和哉は買い物をすることが好きらしく、莉緒以上に真剣に長い時間選んでいた。

でも、一番和哉が時間をかけたのはエプロンのコーナーだった。
いくつも試着をして二人おそろいのエプロンを探す。
試着しているところをほかの客や店員が微笑ましく見ていることに気づき、少し照れながらも、ぴったりとくるものを探した。
< 318 / 413 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop