やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
招待客の名札は莉緒の手書きで、ウェルカムボードも手作りだった。
食事も莉緒と和哉がデートで食べた物の中から選りすぐりの物を選び、招待客もおいしい料理の夢中だった。

「愛してる」
ウエディングドレス姿の莉緒と、タキシード姿の和哉が腕を組み、莉緒がお気に入りのテラスから店内に入場するとき、和哉が耳元でささやいた。
莉緒も微笑みながら「愛してる」と返す。

見つめ合い微笑みあう。

まぶしいほどの春の日差しにお互いの姿が照らされて、まぶしく、二人はこれから歩む未来もまぶしく思えた。
「行こうか」
「はい」
二人は一歩一歩、歩き出す。


ゆっくり・・・ゆっくりと・・・未来へ・・・
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