やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
「この子はきっとかわいい」
「うん」
「だって生まれる前からこんなにかわいい。」
「うん」
「莉緒と俺の子だ。かわいくないわけがない。」
「うん」
「どんな子でも俺は無条件に愛せるって思う。」
「うん。ちょっと悔しい」
「ばか。お前が一番に決まってるだろ」
「うん」
和哉のサラサラの髪を撫でる莉緒。愛おしさがつのる。

「でも」
「ん?」
「俺が間違ったらちゃんと教えてほしい。」
「?」
「俺が分からなくなったら相談させてほしい。」
「うん」
「完璧じゃない。俺は。たりないことも、ダメなとこもいっぱいあると思うんだ。」
「・・・それは私も一緒だよ?」
和哉が目を開けて、莉緒の顔を見上げる。
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