やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
「はい。」
エリアを回りながら和哉の頭にはほとんど必要な情報が入っていること、瞬時に人の流れや、客層、場所のメリットデメリットなどを分析する和哉に、莉緒はさすがだと思っていた。

「ここがまだ入っていない店舗です。」
莉緒が案内した新しい飲食店に和哉は車を停めた。
「行くか」
「はい」
ちょうどランチ終了時間間近だった店に和哉が先頭を切って入っていく。
そんな和哉の後ろをついて莉緒は店に入った。

「いらっしゃいませ」
店に入った瞬間からいろいろと分析をする和哉と莉緒。
店員が場所を離れてからもちらりと店内を見渡す。
莉緒はすぐにiPadに情報を入れた。客層やメニューの平均金額、店内の席数や回転率、小物や食器の特徴などなど。
「さすがだな」
莉緒の様子を見ていた和哉が感心したように頷いた。
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