やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
二人は店員お勧めのランチメニューを頼んでいた。
和哉はハンバーグランチセット、莉緒はサンドウィッチのランチセット。

料理が運ばれると莉緒はいつものように髪を縛った。

「ほら」
当たり前のように、和哉は自分のハンバーグを莉緒に取り分ける。
「ありがとうございます。」
莉緒は自分の皿からサンドウィッチをとり、和哉に渡した。
「どうぞ」
「サンキュ。」
大きな口でサンドウィッチを頬張る和哉。
前日のレストランでも大きな口でオムライスを頬張っていた和哉。
「うん。この価格にしてはうまい」
嬉しそうな表情に、莉緒もつられて笑顔になるほど、無邪気に味わう和哉。
莉緒も、負けじと大きな口でサンドイッチを頬張った。
「おいしい」
「な」
莉緒の言葉に自分がほめられたような表情で莉緒を見つめてくる和哉に莉緒は笑った。
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